世界遺産エリア
高野参詣道 町石道
慈尊院から高野山へ通じる180本の町石が続く参詣道を町石道といいます。弘法大師が高野山開山の際、木製の卒塔婆を建て道しるべとした道で、鎌倉時代には、朽ちた木製の代わりに覚きょう上人の発願により、20年の歳月をかけて石像の五輪塔形の町石が1町(109m)ごとに建てられました。古い昔から、この道は高野山参詣の表参道として、多くの皇族や武士たちが登っていきました。今も、たくさんの方々が遠い昔の思いとともに、この道を登っていきます。
五輪塔とは
宇宙を形成する物質は、「空」「風」「火」「水」「地」の5つの要素によりなると、仏教では考えられています。この5つの構成要素を「宝珠」「半月」「笠」「円」「方形」にかたどったものが五輪塔です。それぞれの部分に5つの要素を意味する梵字(サンスクリット語)が刻まれています。
絶景ポイント
慈尊院から急な上り坂を1時間ほど登ってきた、町石道から少し外れた所に、紀の川平野を一望できる展望台があります。九度山町だけでなく、橋本市、かつらぎ町、高野山を見渡せるその絶景ポイントは、和歌山「朝日・夕日百選」に選ばれています。